🚗 第4章:妻に伝えた日──“本気なの?”のその先へ

そのクルマと出会った瞬間、すべてが決まった。

2010年式 後期型のガヤルド。
しかも、6速マニュアルで、ボディカラーは希少な ブルーノヴァ

フルレザー&カーボンの内装、オプションのホイール、ガラスフード、フロントリフティングまで付いた完璧な仕様。
この個体を逃したら、もう二度と出会えない。
そう思えるほど、心が揺さぶられた。

さらに決め手となったのが、営業担当の方との“相性”だった。

私の熱い思いを真剣に聞いてくださり、
「ぜひこの方に乗っていただきたい」と前オーナーにも伝えてくれたという。
車の性能以上に、“人とのつながり”がある──それもまた、購入の大きな理由になった。


審査が通った、その時。

「これしかない」
そう確信した私は、その場でローンの仮審査を申し込んだ

ただ、内心は通らないだろうと思っていた。
頭金を用意しているとはいえ、さすがに金額が金額だ。

むしろ、「通らなかったら仕方ない」と、自分に言い訳を用意していたのかもしれない。
だからこそ、審査が通ったと連絡を受けたとき、むしろ焦った。

「……マジか、どうしよう」

嬉しさよりも先に、不安と責任がのしかかってきた。


“本気なの?”と笑った妻のひと言

実はこのクルマの話は、何年も前からちょくちょく妻にしていた。

でもそのたびに、「はいはい、夢ね(笑)」と冗談だと思われていた。
だから、今回の件を切り出した時も──

「例のクルマ、審査が通っちゃったんだよね」

と話したら、第一声はこうだった。

「え?本気だったの!?」


家族を守りながら、夢も守りたい

ガヤルドは、決して安い買い物ではない。
住宅ローンもある。子どもも3人いる。

「無理でしょ」「やめた方がいいよ」と言われてもまったく不思議じゃない。

でも、妻は違った。

「生活が苦しくならないなら、いいよ」

そう言ってくれた。

もちろん、それを実現するためには努力が必要だ。
支出の見直し、投資の最適化、ライフプランの再確認。

でも、夢を否定せずに受け止めてくれたこの一言が、何より嬉しかった。


“夢”と“責任”の両立は簡単じゃない

私は家事も育児も、それなりにしっかりやってきたつもりだ。

妻が仕事で帰りが遅い日は、
保育園へのお迎え、夕飯、風呂、洗濯、食器の片付け、寝かしつけまで、
すべて自分でこなしていた。

「クルマを買うために」やっていたわけじゃない。
でも、そうやって築いてきた“家族の信頼”があるからこそ、夢を語ることができたのだと思う。


不安はある。でも、進むと決めた。

10年ローン。アルファードのローンもまだある。
しかも住宅ローンと合わせて、3本立て。

正直、今でも不安はある。
「本当にやっていけるのか」「途中で後悔するんじゃないか」

でも、資産価値はある。最悪、売ればいい。

だからこそ、前を向いて進むと決めた。

夢を見ていた頃の自分に言ってやりたい。
「お前、マジで買ったぞ」って。


🚀 第3章:頭金をどう作ったか──リスクを取るという選択

▶ 第5章:ナンバー申請とガレージ問題

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