シリーズ一覧
- 第1章:夢の始まり──手の届かないはずだった、あのガヤルド
- 第2章:支出を整える──夢に向かう足場づくり
- 第3章:頭金をどう作ったか──リスクを取るという選択
- 第4章:妻に伝えた日──“本気なの?”のその先へ
- 第5章:納車までの道──ナンバー申請とガレージ問題
- 第6章:納車の日──キーを回す瞬間
- 外伝:納車直後のトラブル──鍵が回らない!?
- 第7章:走り出した日──初ドライブの記憶
- 第8章:維持費という現実──意外と安い自動車保険料
「維持費」と聞くと、多くの人が真っ先に思い浮かべるのは修理代や部品代だろう。
だが実際にオーナーになってまず直面したのは、自動車保険料の現実だった。
車両保険は1,450万円まで
保険会社に相談した結果、ガヤルドには車両保険をフルに掛けることはできなかった。
上限いっぱいに設定しても、付けられたのは1,450万円まで。
はじめに提示された金額はまさかの600万円w
担当者によれば、市場に同等車が5台以上出回っていれば、その相場を根拠に上限を引き上げられるという。
しかし後期型ガヤルドの6速MTはあまりに希少で、市場にほとんど玉が出ていない。
そのためデータ不足で、上限を上げられなかったのだ。
市場価格が3,000万〜4,000万円に達している現実に対し、補償額は半分以下。
「事故で全損になっても戻ってくるのは1,450万円」──そう考えると背筋が寒くなった。
月9,000円の保険料
それでも驚いたのは、実際の保険料だった。
契約内容での負担額は月9,000円ほど(年間約10万8,000円)。
「スーパーカーの保険料は月に数万円、下手をすれば10万円単位」というイメージを持っていたが、
現実は想像よりずっと小さかった。
もちろん補償額が市場価格に追いついていない分“安く見えている”という側面はあるが、
それでも家計を圧迫するほどではなかったことに正直ほっとした。
もしフルで掛けられたら?
仮に車両保険を4,000万円までフルに設定できたとしても、試算では月約16,000円(年間約19万2,000円)。
市場価格に見合った補償がついてこの金額なら、むしろ「意外と安い」と感じた。
国産ミニバンに家族フルカバーで保険をかけても同程度の金額になることは珍しくない。
気づき
維持費と聞くと「修理費や部品代」で数百万単位を想像しがちだ。
だが実際には、毎月必ず出ていく固定費=保険料こそが、最初にリアルに感じる「維持費」だった。
そしてその金額は、スーパーカーという非日常を所有する割に、思っていたよりずっと現実的。
夢を叶えるにはお金がかかる──けれど「想像より安い部分」もあるのだと気づかされた。