XLOOKUP関数を知ったら、もうVLOOKUPに戻れない………
XLOOKUP関数は、Microsoft Excelの新しい検索関数です。
XLOOKUP関数はExcel 365以降のバージョンで利用可能であり、それ以前のバージョンでは使用できません。
この関数は、指定した範囲内から値を検索し、関連する値を返すために使用されます。
XLOOKUP関数は、VLOOKUPやHLOOKUPと同じような機能ですが、より柔軟で強力な検索オプションを備えています。
VLOOKUP、HLOOKUP関数は検索値より右側、下側しか検索できませんでしたが、
XLOOKUP関数は自由自在で、検索値の上下左右自由に検索ができます。
XLOOKUP関数の構文は以下の通りです:入らないので2行にしています
=XLOOKUP(1:検索値, 2:検索範囲, 3:戻り値範囲,
_4:見つからなかった場合, 5:一致モード, 6:検索モード)
各引数の説明は以下の通りです:
- 検索値 : 検索する値を指定します。
- 検索範囲 : 検索を行う範囲を指定します。
この範囲は、検索する値が含まれる列または行です。 - 返す範囲 : 関連する値を返す範囲を指定します。
連続する複数列、行も範囲指定できます。 - 見つからなかった場合:
” ”(ダブルコーテーション)で”なし”と指定すると、見つからなかったときに「なし」を表示します。
” ”内はユーザーが好きに指定できます。 - 一致モード:
完全一致検索か、近い値を検索するか指定します。
0または省略:完全一致検索
-1:検索値の以下の最大値(検索値10で9と11があった場合、9を表示)
1:検索値の以上の最大値(検索値10で9と11があった場合、11を表示)
2:検索値にワイルドカードが使用可 - 検索モード:
1または省略:先頭から末尾へ検索
-1: 末尾から先頭に検索
2:昇順で並び替えられた範囲を検索
-2:降順で並び替えられた範囲を検索
大量のデータから検索する場合、2か-2を指定するのをオススメします。
検索範囲のデータ順を昇順または降順に並び替える必要がありますが、
処理スピードが段違いです。
なぜ速いかは2と-2の検索の仕方にあります。
1、-1が先頭から、末尾からと一個ずつ順番に検索しているのに対し、
2、-2はまず検索値と検索範囲の中央値を比較して大きいか小さいかを判別します。
データは順番に並んでいるので、最初の処理で半分に絞れます。
これを繰り返してどんどん絞っていきます。
みなさん辞書引くとき大体この辺って目星つけて開きますよね?
まさか最初から1ページずつ見ていく人はいませんよね?
そんなイメージです。(今って辞書開くこともないのか!?)
引数の順序と適切な引数を指定することで、検索や返り値の設定など、さまざまな操作を行うことができます。
XLOOKUP関数は、従来のVLOOKUPやHLOOKUP関数と比較して柔軟性が高く、より簡単にデータを検索できるため、多くのユーザーにとって便利な機能です。